年末の恒例行事といえば、忘年会。1年の苦労や頑張りをねぎらい、親睦を深めて新たな年を迎える準備をする機会です。

「参加するのが面倒だ」と感じる方もいるかもしれませんが、実は忘年会は勉強のモチベーションを高める絶好のチャンスです。一年を締めくくる場では、仲間と互いの努力や成果を語り合い、来年の目標を共有することで自然と前向きな気持ちになれます。


この記事では、忘年会をただの飲み会で終わらせず、やる気を引き出すきっかけに変えるための具体的な工夫をご紹介します。会を企画しようとしている方や、参加を悩んでいる方の参考になれば幸いです。

忘年会は勉強のやる気アップのチャンス?

年末が近づくと、たくさんの職場や友人グループで忘年会が開かれます。忘年会は「一年間おつかれさま」という意味を込めて開かれるのが目的です。そのため、普段の緊張感から解き放たれ、リラックスした雰囲気で会話を楽しめる場です。

しかし、ただの宴会として終わらせてしまうのは少しもったいないかもしれません。実は忘年会は「来年こそ頑張るぞ」という勉強のモチベーションを高める絶好の機会にもなるのです。人は節目を迎えると自然と「これまでを振り返り、これからを考えよう」という心理状態になりやすく、忘年会はまさにそのきっかけとなります。

忘年会が勉強のモチベーションに効く理由

「仕事が落ち着く年末こそ勉強したいのに、忘年会に参加する余裕なんてない」という方もいるかもしれません。しかし、うまく活用すれば、やる気をアップさせる効果があります。ここでは、勉強のモチベーションに効く理由を3つに分けて解説しましょう。

仲間と刺激し合い価値観を共有できる

勉強は時に孤独で、根気がいる作業です。成果がなかなか見えてこないため、辛くなってくることもあるかもしれません。一人で机に向かっていると、イライラが募ってしまうこともあるでしょう。

そんなときに忘年会で仲間と語らうと、自分だけでは気が付かなった刺激を受けられます。周りの苦労や努力を知ると、自分だけでなく周りも頑張っているという気付きが得られ、モチベーションが自然と湧いてくるはず。

また、成果を称賛し合うことで内発的動機づけが高まる効果も。1年間で学んだことや達成したことを振り返り、みんなで称賛し合うことで、学びへの自信とやる気が生まれます。

挑戦を後押ししてもらえる

勉強を一人で続けていると、どうしてもモチベーションが途切れやすくなります。さらに、「学習」という言葉に堅苦しさを感じ、気軽に取り組みにくいと感じる人も少なくありません。

そんなときに役立つのが、忘年会のような交流の場です。自分の目標や挑戦したいことを周囲に共有することで、気持ちがくじけそうになったときにも仲間から励ましの言葉をもらえたり、新しい視点やアイデアを得られたりします。

このようなポジティブな関わりが、自分一人では高く感じていた学習のハードルをぐっと下げ、継続的な挑戦を後押ししてくれるのです。

一年の区切りとしてリセットしやすい

忘年会は、一年のさまざまな出来事を締めくくる行事です。たとえ勉強が上手く進まなかったとしても、忘年会をきっかけに気持ちをリセットしやすいというメリットがあります。これを心理学の用語で、「フレッシュスタート効果」といいます。

これは、誕生日や年始などの節目に「新しい自分に生まれ変わった気持ち」になりやすく、そのタイミングで始めた行動は継続しやすいという意味です。

つまり忘年会を節目として活用すれば、「今年の失敗はここで一区切り。来年は心機一転がんばろう」と前向きにスタートできるのです。

楽しい体験と学びを結び付けられる

勉強は苦しくて難しいもの、と考える方もいるかもしれません。しかし、新年会のイベントの中にゲームやクイズを盛り込んでいけば、楽しみながら知識を得ることができます。

大切なのは「勉強=楽しいもの」というイメージを共有することです。難しすぎても、簡単すぎてもモチベーションが下がってしまうため、程よい難易度の問題を設定するのがポイントです。

ただし、参加するメンバーによっては、勉強に関する内容だと抵抗感を示す可能性も。誰かから不満の声が出てしまうと、せっかくの会の雰囲気が悪くなるかもしれません。メンバーを見ながら、実施は慎重に検討しましょう。

モチベーションを高める忘年会の過ごし方は?

「学習意欲を高める時間したい」と考えていても、企画が決まっていなければ、漠然と時間が過ぎてしまうものです。ここでは、モチベーションを高めるためのおすすめの過ごし方についてご紹介します。

今年頑張ったことを発表し合う

忘年会という場は、どうしても雑談をしたり仕事の愚痴を言い合ったりする時間になりがちです。もちろんそうした時間も大切ですが、モチベーションを高めるためには、にさりげなく学びや挑戦など、前向きなテーマを取り入れるのがおすすめです。

たとえば、昨年1年間で身に着けたことやスキルなどを、発表する時間を設けます。1人3分程度で発表すると、簡潔に話をまとめる力も身に着きます。

「去年よりここが成長した」と実感できることで自信が高まり、周囲も刺激を受けます。発表のハードルを下げるために、写真やスライド1枚程度を使ったカジュアルな形式もおすすめです。

来年の目標を宣言する

今年の頑張りを伝え合うとともに、来年の目標を宣言するのもおすすめです。「来年は毎日30分英語を勉強する」「資格試験に合格する」など、具体的な目標を言葉にすることで、しっかりとした決意が固まります。

さらに、仲間に宣言することで誰かに見られている、応援してもらえるという感覚が働き、目標達成への責任感が高まります。お互いに拍手やエールを送り合えば、前向きな空気のまま会を締めくくることができます。

クイズ大会を行う

それぞれが学習した内容に関連したクイズを出題し、チーム戦で取り組む形式にすることで、協力しながら復習できます。正解数上位チームに小さな景品を用意すると、楽しさと達成感がアップします。

誰かに正解が集中しないように、問題はさまざまな分野から出題するのがコツです。白熱した大会になるよう、難易度も上手に調整しましょう。

ただし、これは参加する全員が勉強に対して何かしら頑張ってきた分野があることや、クイズ大会を豆向きに考えるメンバーであることが重要です。誰かから不満が出てしまうと逆効果なので、注意してください。

成功させるポイント

忘年会をただ実施するだけでは、目的を達成することは難しいでしょう。ここでは、楽しみながら勉強のモチベーションアップにつなげる、成功のポイントを解説します。

明るい雰囲気づくりにこだわる

勉強の話題を出すと堅苦しい雰囲気になってしまいがち。参加を不安に感じる方もいるかもしれません。大切なのは、あくまでリラックスした場を保ちながら自然に話題を混ぜることです。

食事やお酒を楽しみつつ、学びの話も「雑談のひとつ」として扱えば、みんなが気軽に話せます。
座席も固定せず、自由に移動できるようにするなど、会話がしやすい環境を整えましょう。

頑張りを否定しない

忘年会での目標共有や振り返りは、評価をする場ではありません。お互いの頑張ったことを称え合う場であることが重要です。


勉強には個人差があり、努力してもうまくいかない時期もあります。「結果は出なかったけど、継続できたのはすごい」「忙しい中でも時間を確保していて偉い」など、結果ではなくプロセスを認める言葉をかけ合うことで、お互いの自信とやる気が高まります。

メンバー選びが重要

モチベーションを上げたいなら、前向きで学習意欲の高い人と一緒にいることが何よりも効果的です。「今年こんな勉強をした」「来年はこれに挑戦したい」と話してくれる人がいるだけで、その空間全体がポジティブに変わるもの。

反対に、愚痴や否定的な発言が多い場では、「どうせ頑張ってもだめかも」とやる気を削がれてしまうこともあるでしょう。忘年会を開くなら、学びや成長に前向きな人を中心に誘うと良いでしょう。

また、同じ分野を学んでいたり、同じ資格取得を目標としたりしている人をメンバーに入れるのもおすすめです。お互いの苦労が分かり合えるため、自然と共感と応援の空気が生まれるはず。励まし合える関係にもなれるため、年が明けてからもモチベーションを維持しやすいでしょう。

環境にもこだわる

モチベーションを高める場にするためには、環境も重要です。

ただの飲み会や親睦会であれば、多少周りが騒がしい場所でも問題ないかもしれません。しかし、会の目的はあくまでも、学習のモチベーションを高めることです。学習の成果を発表したり、相手の話を真剣に聞いたりする必要性があるため、なるべく落ち着いた会場を選ぶのが望ましいです。

少人数で開催するなら、カフェやレンタルスペースなど、大人数で開催するならパーティー会場などを借りるのがおすすめです。会場を探す際には、Googleマップで条件を入れて検索したり、忘年会や宴会に適した場所を探せるサービスサイトを利用したりするとよいでしょう。

忘年会の会場探しはspeedyで効率的に

忘年会の会場探しはspeedyで効率的に

会場検索サービスを使えば、大人数から少人数まで、希望条件に合わせて最適な会場をすぐに見つけられます。
エリアや収容人数、設備を指定して検索できるので、忙しい時期でも効率よく忘年会の準備を進められるため、積極的に活用すると効果的です。

再会を約束する

忘年会で高まったモチベーションをそのまま年明けにつなげるには、次の約束をしておくのが効果的です。たとえば、次のような提案をするのがおすすめです。

  • 1月に進捗を報告し合う会をやろう
  • 資格試験に合格したらお祝い会を開こう

など、次の再会や目標達成後のご褒美を設定してみましょう。明確な楽しみがあると、年明け以降も勉強を継続しやすくなります。

まとめ

忘年会は、一年の頑張りを称え合い、新たな挑戦に向けて気持ちを整える絶好の機会です。
成果や努力を共有し、来年の目標を宣言することで、仲間同士で応援し合える関係が生まれ、勉強への意欲もぐっと高まります。


特に前向きなメンバーと過ごすことで、ポジティブな空気が自分にも伝わりやすくなります。楽しい時間を次のステップへの原動力に変え、忘年会をモチベーションアップの場として活用してみましょう。