格安タブレットは、価格を抑えながらも動画視聴や学習、読書、ネット利用など幅広いシーンで活躍できる便利なデバイスです。ただし、安いからといって選び方を誤ると、思ったより動作が遅かったり、容量不足ですぐに使いにくくなったりすることもあります。

特に学習や仕事で活用する場合は、OSや画面サイズ、CPUやメモリなど、快適に使うための基本性能をしっかりと確認しておくことが重要です。さらに、購入場所によっても価格やサポート内容が異なるため、自分の目的や予算に合った選び方をすることが失敗しないポイントといえるでしょう。

本記事では、格安タブレットを選ぶ際のポイントからおすすめモデルまでをわかりやすく紹介していきます。学習用のタブレットの購入を検討している方は、参考にしてみてください。

格安タブレットを選ぶポイント

学習で格安タブレットを使う場合、いくつか確認しておきたいポイントがあります。ここでは、特に重要なものをピックアップしていますので、購入前にチェックしてみてください。

OSを確認する

タブレットを選ぶうえで最初に注目したいのが「OS(オペレーティングシステム)」です。OSは操作性やアプリの使い勝手を大きく左右するため、どの環境が自分に合っているかを見極めることが大切です。

まず主流となるのが Androidです。幅広いメーカーから低価格モデルが多数展開されており、アプリの選択肢も非常に豊富です。自由度が高く、ウィジェット配置や設定の細かなカスタマイズも可能なので、自分好みに使いこなしたい人に向いています。

一方で Fire OS(Amazon独自OS) は、AmazonのPrime VideoやKindleなど自社サービスを快適に利用できるよう設計されています。動画や電子書籍を中心に使うのであれば抜群の相性ですが、Google Playには対応していないため、利用できるアプリが限られる点には注意が必要です。

そして iPadOS(Apple)です。格安タブレット市場では新品が少ないものの、中古品や整備済製品なら検討可能です。動作の安定性、長期サポート、そして圧倒的に充実したアプリ群は群を抜いており、学習からクリエイティブ用途まで幅広く対応できます。

特に学習用としてタブレットを購入するなら、進捗を管理したり、学習をサポートするアプリを入れたりすることもあるでしょう。購入後の用途を満たせるかどうか、しっかりとチェックすることが大切です。

画面の大きさ

タブレットを選ぶうえで、画面サイズと解像度は使い勝手に直結する重要なポイントです。用途に合わせて最適なサイズを選ぶことで、快適さが大きく変わります。

まず 7〜8インチ のコンパクトサイズは、片手で扱える軽快さが魅力。持ち運びやすく、通勤・通学時の電子書籍閲覧やSNSチェックにぴったりです。寝転びながら片手で操作できるため、サブ端末としても根強い人気があります。

10インチ前後 は、最もバランスが取れたサイズ感です。動画視聴やオンライン学習、Webブラウジングに適しており、家庭用タブレットとしても多く選ばれています。画面の広さがあるため、子どもの学習アプリや家族での動画視聴にも使いやすいでしょう。

さらに 12インチ以上 になると、パソコンに近い感覚で利用可能です。画面分割によるマルチタスクや資料作成、キーボード接続による作業にも向いています。ただし、このサイズは高性能モデルに多く、格安帯では選択肢が限られる点に注意が必要です。

また、画面の 解像度 も見逃せません。動画を鮮明に楽しみたいなら フルHD(1920×1080以上) を目安にするとよいでしょう。解像度が HD(1280×800)クラス のモデルは、読書やWeb閲覧には十分ですが、高画質の映像再生では粗さを感じる場面があります。用途に応じて必要な解像度を選ぶことが、満足度を高めるポイントです。

CPUとRAM

タブレットの快適さを大きく左右するのが CPU(プロセッサ)とメモリ(RAM) です。

まず CPU は処理の中枢部分で、格安タブレットでは MediaTek や UNISOC 製のチップが多く採用されています。高性能な最新ゲームや3D処理を必要とするアプリには不向きですが、Web閲覧やYouTubeなどの動画再生、メール、学習アプリといった日常的な使い方であれば十分な性能を発揮します。

次に メモリ(RAM)です。これはアプリを同時に動かす際のスムーズさに直結するため、最低でも 3GB 、快適さを求めるなら 4GB以上 あると安心です。2GBではブラウザで複数のタブを開いたり、動画視聴しながら別のアプリを操作したりする場面で動作が重くなりやすく、ストレスを感じる可能性があります。

加えて、ストレージ容量 も見逃せません。写真や動画、アプリのデータを保存するための領域で、最低でも 32GB以上 を基準に考えましょう。16GB以下のモデルは、アプリのアップデートや動画の保存だけであっという間に容量不足に陥ってしまいます。

さらに、microSDカード対応モデル を選んでおけば、あとから手軽に容量を拡張できます。特に映画やアニメをオフラインでたくさん楽しみたい人には必須条件といえるでしょう。

格安タブレットはどこで買える?

格安タブレットの購入方法はいくつかあります。ここでは、それぞれのメリットと注意するポイントをまとめてご紹介します。

購入方法メリット注意点
オンライン通販品ぞろえが豊富。外出せずに購入できる。実物を触れないため、画面の見え方や質感などが分からない。
家電量販店実際に手にとって動作や質感を確認できる。アフターサービスも充実。店舗運営資金がコストにのりやすいため、オンラインより高価になる傾向がある。
中古ショップ費用を抑えたい人にとって、掘り出し物がある。展示処分日にゃ型落ちモデルを狙える。故障リスクや保証切れなどに注意。信頼できる店舗選びが重要。
ディスカウントストア型落ちや廉価モデルなどを狙える。気軽に商品をチェックできる。スペックや品質が低いものが陳列されていることがある。重要な用途には適していない。

格安モデルの場合、故障のリスクもあります。中古品を購入する場合は、信頼できるショップを選ぶのはもちろん、保証や修理対応の有無、返品・交換条件などはしっかりと確認しておきましょう。

おすすめの格安タブレット5選

ここでは、選び方をふまえたおすすめの格安タブレットをご紹介します。気になる商品はないか、チェックしてみてください。

Xiaomi Redmi Pad Pro VHU4723JP

大画面で美しい映像を楽しみたい方におすすめのタブレット。12.1インチの高精密ディスプレイを搭載しています。メイン・フロントともに800万画素カメラを備えており、写真撮影やビデオ通話も鮮明です。

10,000mAhの大容量バッテリーにより、外出先でも安心して使用可能。128GBストレージのほか、microSDを使用すれば、最大1.5TBまで拡張できます。

また、薄型軽量でメタルボディにより、携帯性も抜群。カラーバリエーションは3色あるほか、別売りのフリップケースもあるため、デザインにこだわりたい方にもぴったりです。

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Lenovo Tab B9

コンパクトながら、高性能を実現した一台。鮮明なディスプレイとスリムなボディ設計により、片手でも扱いやすく、持ち運びにも最適です。

高性能プロセッサー(オクタコアのMediaTek Helio G80) が搭載されているため、動画視聴やアプリ操作もスムーズ。加えて大容量バッテリーにより、外出先でも長時間使えます。

また、内蔵スピーカーはクリアな音質を提供し、日常のエンタメ体験を向上させます。前後に備えたカメラも、日常の写真撮影やビデオ通話をしっかりサポート。さらに、microSDカードに対応し、ストレージ容量を拡張できるため、写真や動画のほか、資料などをたっぷり保管できます。

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NEC LAVIE Tab T10

10.1型ワイドの大画面を備えた、スタンダードタブレットです。高精細な映像表示に対応し、動画視聴やオンライン学習も快適。クアッドスピーカーとDolby Atmosにより臨場感あるサウンドを楽しめます。

大容量バッテリーを搭載し、外出先でも長時間使用可能。さらに高性能プロセッサーと十分なストレージを備え、microSDによる拡張にも対応。軽量スリムなデザインで持ち運びやすく、日常使いからビジネス、エンタメまで幅広く活躍する一台です。

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LUCA TM103M4V1-B

アプリや映像を見やすい、10.1インチの大画面を備えたタブレット。WideVine L1対応により高画質のネット動画も堪能できます。

さらにGPSをはじめ、加速度・近接・照度・地磁気・ジャイロといった各種センサーを搭載し、ナビや作業のサポートにも役立ちます。7,100mAhの大容量バッテリーで長時間駆動が可能で、残量を気にせず思う存分活用できます。

加えて8コアプロセッサが高い応答性と快適な操作を提供。仕事からエンターテインメントまで幅広いシーンで活躍する、頼れるスタンダードタブレットです。

iPlay 60 Pad Pro

12.1インチの大画面ディスプレイと 90Hz リフレッシュレートを備え、なめらかな映像表現を実現します。さらに、10 億 7000 万色表示により、色彩豊かで詳細な映像体験が可能です。

大容量 10,000mAh バッテリーと 33W 急速充電により、長時間の使用も安心。OS は Android ベースの ALLDOCUBE OS 3.0、MediaTek G99 プロセッサーを搭載し、20GBメモリと 128GB UFS ストレージを標準装備しています。microSD の使用により、最大 1TB まで拡張可能です。

カメラは背面が 16MP、フロントが 8MP。4G LTE デュアル SIM に対応し、GPS や各種センサー(加速度・照度・地磁気・ジャイロなど)も備えています。超薄型のフルメタルボディ設計で持ちやすく、日常使いからマルチタスク用途まで幅広く対応する一台です。

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まとめ

格安タブレットは、手頃な価格で導入しやすく、学習やエンタメ、日常使いに十分な性能を備えたモデルも数多く存在します。しかし、価格だけで判断するのではなく、OSやディスプレイ解像度、CPUやメモリ、バッテリー容量など、自分の用途に合った条件を満たしているかを見極めることが大切です。

また、購入先によって保証やサポートが異なるため、オンライン通販や家電量販店、中古ショップなどの特徴を理解して選ぶと安心です。近年は低価格ながらも高解像度のディスプレイや大容量バッテリーを搭載したモデルも増えており、選択肢は広がっています。自分の利用シーンに最適なタブレットを選ぶことで、学習や日常がより快適にアップデートされるでしょう。